2024年10月22日
ベトナムのホワイトカラー人材紹介市場の動向 (2024年7月~9月)
ベトナム:経済政策の強化と労働市場の動向が示す未来
求人数前年同期比:64%
求人数前期比(過去3年):
2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 | ||||||||
10~12月 | 1~3月 | 4~6月 | 7~9月 | 10~12月 | 1~3月 | 4~6月 | 7~9月 | 10~12月 | 1~3月 | 4~6月 | 7~9月 |
60% | 248% | 111% | 84% | 67% | 137% | 119% | 105% | 91% | 86% | 92% | 89% |
<国内情勢>
ベトナムは、政策と法律の改善、国際協力の強化、公正な社会の構築に努めており、国民の福祉を確保し、国の発展に向けた有利な条件を整えることを優先しています。2024年7月1日から、政令第73号/2024/ND-CPおよび政令第74号/2024/ND-CPが施行され、最低基本給と最低月給が引き上げられました。地域によって最低月給は20万VNDから28万VNDの範囲で増加しています。最低賃金は、すべての雇用主と従業員に対する一定の保険基準として使用されるため、この引き上げは広範な影響を及ぼします。ベトナム政府は、2024年後半の6ヶ月間に2%のVAT(付加価値税)削減を正式に承認し、政令第72号/2024/ND-CPを発行しました。この決定は、経済成長を支援し、外国直接投資(FDI)を引き付け、国内経済を強化するために行われました。この税率の引き下げは、消費を刺激し、経済成長を促進することが期待されています。
<企業の採用動向>
2024年7~9月期における雇用者数は約5,160万人と推定され、前期に比べて11万4,600人の増加を記録しています。この期間中の労働者の平均収入は月額760万VNDで、前月より17万6,000VNDの増加となっています。特に雇用が増えている業界には、建設、教育、運輸・倉庫、宿泊・飲食サービスがあり、これらの分野では活発な採用が行われています。また、現在の採用需要が高い職種として、営業、IT、会計、製造業などが挙げられます。このような状況において、企業は明確で透明性が高く、魅力的な給与およびボーナス制度を備えた長期的な採用計画を策定し、事業計画と効果的に連携させる必要があります。
<求職者の動向>
ベトナムの労働市場では、労働者の質の向上に伴い、失業率が低下し、ポジティブな変化が見られます。求職者は、競争力のある給与や福利厚生を最も重視しており、魅力的な報酬パッケージが求職活動の重要な要素となっています。特に、医療保険や退職金制度など、長期的な安定を考慮した福利厚生が求められています。また、キャリア成長の機会や研修制度が整った企業に対する関心も高まっており、スキルアップや専門知識の取得を重視する傾向が強いです。さらに、ワークライフバランスの確保が重視され、柔軟な勤務形態やリモートワークの導入が求められています。企業文化や価値観の一致も求職者にとって重要であり、職場環境が自分の価値観と合致しているかどうかが選考の決め手となることが多いです。最後に、職の安定性も重要視され、将来にわたる雇用の安定を求める傾向があります。このような要素が相まって、求職者はより良い職場環境を求めて積極的に活動しています。
JAC Recruitment ベトナム法人 Regional Director
Thu Ha Nguyen
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