2024年10月22日
タイのホワイトカラー人材紹介市場の動向 (2024年7月~9月)
タイ:新首相が就任。国内景気は引き続き厳しい状況
求人数前年同期比:78%
求人数前期比(過去3年):
2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 | ||||||||
10~12月 | 1~3月 | 4~6月 | 7~9月 | 10~12月 | 1~3月 | 4~6月 | 7~9月 | 10~12月 | 1~3月 | 4~6月 | 7~9月 |
90% | 154% | 80% | 143% | 57% | 205% | 82% | 97% | 79% | 108% | 86% | 107% |
<国内情勢>
依然として債務超過によるローンの厳格化が消費者の購買行動を鈍化させています。8月の新車販売台数は前年同期比25%減となっており、日系自動車メーカーは各社とも6か月連続でマイナスを記録しています。前首相の解職に伴い、8月に新首相が就任しました。タイバーツの対米ドル為替レートが上昇を続けており、新政権でどのような経済政策を打つのか注目が集まっています。
<企業の採用動向>
駐在員からの切り替えや、現職社員の退職に伴っての欠員募集はあるものの、自動車・家電業界の落ち込みに連動し、増員などの積極的な採用を控える企業が、業界限らず引き続き多い状況です。そのため、募集要件も業界や職種経験、タイでのマネジメントなどピンポイントになっており、採用の難易度が高いことから、採用活動が長期化している企業が多くなっています。
対して今年の傾向として、ホスピタリティ系や、広告関連など、総じてサービス関連業界の新規進出が増えており、新設に伴っての募集依頼が出てきています。
<求職者の動向>
タイ国内に限定せず、他国も含めた転職機会を求める求職者が増えています。そのため待遇・福利厚生においても、他国と比較した上で入社先を決定するケースが増えており、今後さらにタイで働くことの魅力付け、福利厚生面の充実が優秀な候補者の獲得には必須となってくるでしょう。
また季節要因として、年末のボーナス支給まで転職を控える候補者が多いため、急ぎで転職を希望する候補者の動きは、年内は今後鈍化すると思われます。
JAC Recruitment タイ法人 社長
Gavin Henshaw
■JAC Recruitment タイ 概要
https://www.jacgroup.com/jp/locations/country/thailand
■JAC Recruitment タイ 転職サイト
https://www.jac-recruitment.co.th/ja