2024年10月22日
韓国のホワイトカラー人材紹介市場の動向 (2024年7月~9月)
韓国:輸出は好調であるものの、成長率は低調。建築や設備投資の低調が要因とも
求人数前年同期比:41%
求人数前期比(過去3年):
2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 | ||||||||
10~12月 | 1~3月 | 4~6月 | 7~9月 | 10~12月 | 1~3月 | 4~6月 | 7~9月 | 10~12月 | 1~3月 | 4~6月 | 7~9月 |
117% | 90% | 96% | 84% | 125% | 104% | 73% | 169% | 60% | 76% | 104% | 85% |
<国内情勢>
輸出の好調は変わりませんが、物価も変わらず高止まりのため内需はそこまで変化はありません。不動産市場の回復に伴って、住宅ローンの急増による家計負債の拡大が進み、韓国の経済成長に大きな影響を及ぼす可能性が出ています。8月の住宅担保ローンの増加幅は前月比で過去最高を記録。特に 「 江南3区」( 瑞草区、 江南区、 松坡区)と言われる高級マンションエリアでは、中古物件の取引価格で過去最高値を更新する物件なども出ています。
<企業の採用動向>
半導体関連業界の一部の企業は、増員のために積極的な採用活動をしています。どこも人材の取り合いとなっており、条件などもよりシビアに判断されるので、投資としてベースアップや福利厚生の充実などをする企業もでてきています。同時に、ベースアップや福利厚生の充実ができずに、採用力がどんどん低下してきている企業も増えてきており、二極化が進んでいます。そして、企業は研修やメンタルサポートなどを導入することで帰属意識や付加価値を上げ、人材の定着にも積極的に取り組んでいます。
<求職者の動向>
物価が高止まりで実質賃金が下がってきているため、転職に前向きな候補者は増えてきていますが、条件や労働環境や福利厚生によりシビアになっています。特に、フレックスタイムや在宅勤務などはポピュラーになってきているため、そこに対応できる企業とそうでない企業の二極化がここでも増加しています。常に転職マーケットで継続的に採用してきた企業は、福利厚生向上で成果を出した経験もあるため、条件の改定に積極的ですが、そうでない企業は数年前の条件のままで採用活動を始める傾向が強いように感じられます。
JAC Recruitment 韓国法人 社長
加藤 将司
■JAC Recruitment 韓国 概要
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